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昨日キノコとコケの観察をしようと八王子市にある高尾山を訪れた。キノコ観察では何度も登っている山だが、コケの観察で歩くのははじめてだった。自分にとって目新しい多くのコケに出会えるよう、沢沿いの琵琶滝コースを選んだ。 沢沿いの道は、ずっと両側に杉の大木がそそり立っている。樹幹にはホソバオキナゴケがとてもみごとだった。ふと沢沿いの灌木帯を見ると、あちこちの枝から細長いコケが垂れ下がっている。きっとこれがキヨスミイトゴケに違いない。そう思って撮影することにした。 |
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手持ちのカメラは、フルオートのコンパクトデジカメと、一眼デジカメだった。最初にコンパクトデジカメで撮影しようとした。でも、どうやっても合焦できない。被写体に近づくこともできないので、別のものに焦点を合わせてからレンズを移動してシャッターを切った。コンパクトデジカメは、薄い暖簾のようなものは苦手である。案の定どうあがいてもピンボケばかり(a)。 こりゃマニュアルで合焦できる一眼デジカメで撮るしかない。ところが、この日に限って脚の短い三脚しか持っていなかった。脚を最大限伸ばしても、被写体まではあまりにも遠い。近くに三脚を固定できるような太い幹もない。やむなく手持ちで撮影することにした。何枚かシャッターを切ったが、予想通りいずれもみな手ぶれでピンボケばかり。 そこでやむなくシャッター優先に切り換えて撮影した。手ぶれの影響は少なかったものの暗くてどうにもならない(b)。シャッターを速度を少しずつ遅くして何枚か撮影した。でも、すべて暗すぎてダメだった。そこで、支えになりそうな長い枝を探してきた。 この枝を一脚として使ったら、少しは手ブレを防げるかもしれない。ところが、足下が不安定でなかなか固定が難しい。何とか撮影したがやはりピントがあまい(c)。遂に、あきらめて、コケのぶら下がった枝を折って地面近くにおいて撮影した(d)。まるで雰囲気が感じられず、ただ「撮しました」という画像になってしまった。 脚が長く伸びる三脚と弱望遠系のレンズをもっていれば、手ぶれは避けることができたのだろう。こういうときに限って、標準レンズと短い三脚しかもっていない。レンズはまだしも、脚の長い三脚さえ持ってきていれば、撮影できたはずだった。 |
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