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2月は毎日1種類以上のコケを観察することができた。昨年7月は3種類のコケを観察するのがやっとだった。昨年7月の時点では、コケのどこを見ればよいのかも全く分からず、見るべきポイントを見ないで、同定には影響のない形質状態をいろいろと観察していた。さらに、きのこ観察に追われ、気にはなっていても、なかなかコケをじっくりと観察する時間がとれなかった。 葉の横断面を切り出すのはかなり面倒だ。何科なのかを判断する決め手となるような形質状態さえ押さえれば、いちいち葉の横断面をみる必要は無いとの考えもあろう。たしかに、葉の横断面を見ずとも、他の形質状態から種の同定ができるコケはかなり多いようだ。 しかし、どんなコケであろうと、それがどのような葉身細胞を持っているのか、葉や茎の横断面がどういった構造をなしているのかを知ることは無駄ではないと思う。種の同定のために必要なポイントだけしかみないというのでは、あまりにも寂しい。 冬場は概ねそうだが、2月はキノコの発生が少なく、差し迫って観察しなければならないキノコはあまりない。また、「きのこ雑記」についても、毎日更新という原則を捨てたこともあり、物理的・精神的ゆとりができた。それが、1日1種の観察と更新を可能としたのだろう。 3月に入ると、きのこの分野ではアミガサタケをはじめ、多くの子嚢菌がいろいろ発生するようになるので、コケばかりをみていることもできない。なるべく、毎日観察はしたいと思うけれど、いちいち顕微鏡写真をとったり、ネット上にアップする時間はなかなかとれないだろう。 2007年2月は、おそらく「1日1種の観察」ができた最初で最後の貴重な月だろう。3月以降も、少しずつでも、顕微鏡撮影や観察覚書のアップを続けていきたいと思う。何といっても、こけ世界にはようやく首を突っ込みはじめたばかりなのだから。
[3月31日:補足追加] |
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