アイゾメクロイグチ Tylopilus fumosipes


径3〜10cm、半球形〜平形、表面はビロード状で粘性無く、暗褐色〜灰褐色、時に青緑色を帯び、老成すると細かくひび割れる。
管孔 上生し初め白色のち淡灰褐色となり、傷つくと青変する。孔口は六角形。
5〜12×0.7〜1.5cm、上下同径、下方やや太く、表面は傘と同色かやや濃く中実。上部はしばしば帯状に青く染まる。
白色、やや青変性あり。柄の肉は淡褐色に変わる。無味無臭。
胞子紋 褐色。
発生環境 夏から秋、ブナ科の樹下に発生。
胞子など 胞子は10〜12.5×5〜6μm。シスチジアは棍棒形。
食毒 不明。
 イグチの仲間は苦手である。微妙な差違が今ひとつ理解できないのだ。そして何時だって変色性を気にしていなくてはならない。何より困るのは腐敗の早いことだ。明日検鏡して調べてみようなどと思って、うかつにそのまま放置しようものなら、虫はわいてくるし、形は崩れてグチャグチャになってしまう。
 このアイゾメクロイグチは若いうちは比較的わかりやすいが、成菌になるとたいてい傘表面がひび割れする。でもビロード状の感触はそのまま残っている。イグチの仲間では比較的覚えやすいきのこだ。


アイゾメクロイグチ 2001/07/01 神奈川県、川崎市にて