カミコン(連れ合い)が交通事故で亡くなったのは先月の26日午後。日常生活の衣食住に関わるほとんどすべてを彼女に任せっきりで、これまでほとんど何もしてこなかった。その日からほぼ1週間は食べ物も喉を通らず、実質的に絶食状態だった。体重も7Kgほど減った。
何も食べなくても、洗濯物は溜まりトイレは汚れ、部屋には埃が積もる。だから、この2週間にも何度か洗濯をし、トイレも掃除した。ただ、部屋の掃除はまったくしなかった。部屋に掃除が必要だという当たり前のことに頭が回らなかった。
6月2日以降、カミコンがふだんから心がけていた生活習慣はなるべく引き継いできた。風呂場とトイレの掃除、大きなものの洗濯は曜日を決めていた。食事の準備ができたときには調理器具は洗い終わっていた。食事を終えると食器類はすぐに洗っていた。
彼女が亡くなってから、トイレの掃除は何度かやった。マットを交換して洗う、床を雑巾で拭く、便器を専用洗剤を使いブラシでこすり雑巾で拭きとる。風呂場は日常ほとんど使わないけれど、浴室掃除はもともと自分の仕事だったから必要になったらやるだろう。
洗濯は既に5回ほどやった。衣類は数日分まとめて洗う。二層式洗濯機は昔から使い慣れているから問題なし。洗剤洗いをしたらいったん絞って再び洗う。布団カバーやシーツや台所マットは毎週曜日を決めて洗濯していたのをそのまま踏襲。これも既に3回やった。天気の悪い日は室内干し。日が照れば改めて日光消毒のため再び干す。部屋の掃除は2回やった。掃除機をかけて各部屋を回り、中の袋がいっぱいになったら交換。中を開けて見なくても、満杯になるとたちまち吸引力が落ちるからすぐわかる。交換袋のスペアーはホームセンターで買ってきた。除湿パックも水が基準線を越えて溜まっていたものはすべて取り換えた。
要するに今年の5月26日まで何一つ家のことをしてこなかったけれど、カミコンが亡くなってからはこまめに家のことをやっている。男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲くというが、少なくとも今のところは蛆は湧きそうにない。
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