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山歩きのこと (5) :城山常連のことなど | |
毎朝の散歩コースはかつてはその都度、気の向くままに歩いていた。したがってコースは全く決まっていなかった。しかし、2020年11月頃から城山を散歩コースに加えるようになってからは、散歩コースはほぼ決まってきた。現在では早朝散歩といえば城山を含む6〜10Kmほどのルートになっている(コース例1 7Km、コース例2 10Km)。 毎朝城山では何人もの人たちに出会う。そのうち10数名ほどの人たちとはほぼ毎日顔を合わせるようになった。ひところときおり出会っていた90歳超という高齢女性の姿はもう半年ほど顔を合わせていない。なにかあったのだろうか。あるいは体力的に困難になったのだろうか。その後の消息は誰に聞いてもわからない。 現在互いに顔見知りで、山頂などで出会うと四方山話をする常連が15名ほどいる。そのうち10名くらいは互いに名前まで知っている。いつも日の出前から歩き出す三人組の女性がいる。いずれも70歳前後で、地元の山の会にも所属している。リーダー格のIさんは北アルプスや谷川岳、鳥海山などにも数回登っている。彼女らは毎朝山頂で朝食をとる。彼女らの足の速さは定評がある。50歳台の常連男性が、彼女らの速さにはなかなか追いついていかれないと話している。私も彼女らのペースでは歩けない。 城山の頂からは日光連山、高原山をはじめ鳴虫山、鶏鳴山、鶏岳、笹目倉山、石尊山、古賀志山など多くの山々が展望できる。毎朝城山に登る人はもともと山歩きが好きな人が多いのだろう。朝の常連の大部分の人達は、山の姿をみればそれがなんという名の山なのか知っている。そして、多くの人がそれらの山に1度は登っているようだ。 夫婦で毎日登ってくる人も何組かいる。決まって土日だけ夫婦でやって来る人もいる。Fさんご夫妻は、登山口まで2〜3Kmほどを自転車に乗ったり歩いてやって来る。先日も山頂で四切の写真を7〜8枚見せてくれた。1月末の雲竜渓谷の凍結した滝の前で撮影したものだった。一昨年数回脳梗塞を起こして、その都度1ヶ月ほど姿が見られなかったが、Fさんは山頂の「登頂ノート」に必ず記録している。これまでの登頂回数は2,000回を越えている。よほどのことがない限り毎朝登ることにしているという。 常連の大半は、上板橋口登山口から2〜10Kmほどの場所に住んでいるようで、車でやってくる。若い人は少なく、大半はいわゆる団塊の世代だ。駐車場の車を見れば、既に誰が来ているのかわかる。互いにしばらく顔を見ないと、どうしたのだろうかと心配する。だから久しぶりに顔を合わすと、互いにホッとする。Fさんが脳梗塞で倒れたと知ったときは、みな一様に心配していた。 城山の常連には、早朝ばかりではなく、正午前後や午後3:00頃にいつも歩いている人たちが何人かいる。自分でも早朝と午後の2度、城山を歩くことが時折あり、彼らの存在を知った。この時間帯に歩く人達は若い人が多く、話してみると、近くの工場勤務の人、消防署員、自衛隊員、タクシー運転手ということだった。 |
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