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「八王子のきのこ」の奥 修氏が「きのこノート」に「顕微鏡の知識−各部のつくり−」を新規にアップされた。氏ほど光学顕微鏡について造詣の深い人は菌類関係者のあいだにも数えるほどしかいないだろう。私の知る何人かの顕微鏡専門家からも同じような評価を聞いている。今回アップされたのは最も基本的な顕微鏡各部についての知識であるが、顕微鏡できのこを観察しようと思うならば、一度は必ず目を通しておくべき必読文献といえよう。 氏から何度か直接指導を受けているのだが、なかなか良い顕微鏡影像・写真を得ることは難しい。不肖の弟子である。氏からいただいた珪藻のプレパラートを撮影したのが(a)から(d)であるが、奥氏の撮影したものと比較すると愕然とする。あまりにも違いが明瞭すぎる。まさに「雲泥の差」である。 いいわけになるが、これらの画像は安物のアクロマート対物レンズ×400を使用し単眼顕微鏡の接眼部に、デジカメCoolPix950のレンズを密着させて撮影(k)[2001/08/19撮影]したものである。いわば簡易コリメート法である。アクロマートレンズでも油浸×100を使い、最高度に調整して上手に撮影すれば、技術しだいではるかによい画像が得られるという。だが、それには基本的な知識と修練が必須だ。 ただ、(a)〜(d)程度の影像しか得られなくても、少なくとも胞子・シスチジア・クランプなどの観察には相当に威力を発揮してくれる。基本的知識が欠如していればこのレベルの影像ですら得るのは難しいのではあるまいか。 |
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