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まだ薄暗い早朝、桑の樹下を自転車で観察してきたがキツネノヤリはまだでていない。帰路、近くの小学校の斜面でアミガサタケ(g, h)を2本採取して戻った。頭部を輪切り(i)にし、ここから切片を作って顕微鏡で覗いた。 最初メルツァー液で染色して極低倍率の50倍でみた(j)ところどうもわかりにくい。(a)→(b)→(c)と倍率を上げていき胞子サイズなどを計測した。しかし、何とも見にくいので、フロキシンで染色してみた。これだと200倍(d)で既に明瞭に胞子がわかる。(e)→(f)と倍率を上げてみると、メルツァーで染色したときよりも明瞭に見ることができた。 アミガサタケをフロキシンで染色したのは初めてだった。時には常識とは違った染色剤を使ってみるのもおもしろいことに気づいた朝だった。胞子サイズは非常にバラツキが大きくて18〜28×10〜16μmほどなのだが、十分成熟した個体でも15×10μmほどしかないものから、28×15μmていどの大きなものまでが同じ胞子嚢の中に同居している。むしろ均一な大きさの胞子8個が入っている子嚢の方が少なかった。さあこれから朝食にしよう。 |
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