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先日(4/17)持ち帰ったオオズキンカブリタケを顕微鏡でのぞいてみた。全体を縦に切断(a)すると、中空のようにみえる柄の髄(b)は綿状の組織で充たされている。この綿状のものは(c)のような構造をしている。このきのこの顕著な特徴として巨大な
胞子をもっていることがあげられる。100倍でも胞子嚢(d)・胞子(g)の観察は十分できる
。通常のきのこと同じように400倍(e)にすると、視野に胞子嚢は一部分しかはいらず、胞子も数えられるほどしか収まらない(h)。胞子嚢に並んで顕著な側糸(f)がみられる。 以上は水でマウントしたものだが、これをメルツァー液などでマウントすると、胞子(i)にしろ側糸(j)にしろ、水でマウントしたときよりかえってみにくくなってしまう。 ちなみに子嚢のサイズは280〜380×19〜25μm、胞子は70〜94×18〜24μmほどだった。これはFungi of Switzerland No.1に記載のサイズより若干大きい。ひとつの胞子嚢に2 つしか胞子を含んでいないのは、あまりに巨大ゆえなのだろうか。なお、中には一つの胞子嚢に奇数個の胞子を含んだものもみられる。 |
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