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昨日シャグマアミガサタケとの出会いだけを求めて、きのこ屋(高橋)さんと一緒に富士山までいってきた。多数のシャグマアミガサタケ(a〜e)に出会うことができた。a、b、e などは典型的な姿をしているが、c のような色をしたものもある。d などは単体でこれ一つだけを見たらトビイロノボリリュウと間違えそうな姿をしている。他にもクヌギタケ科のきのこ、アミガサタケ、キチャワンタケ類似種、コチャダイゴケなどがあちこちにみられた。収穫したシャグマアミガサタケ(f)は一年ぶりに酒の肴となる運命にある。一歩間違えると死にも結びつく激しい中毒症状を呈するが、とても美味しいきのこでもある。しかし、正しい知識と確実な毒抜き処理の技術を持たない場合、決して口にしてはならない。いわば、きのこ界のフグともいえるきのこだ。
シャグマアミガサタケの成菌個体から切り出した切片(g)には胞子嚢が案外少なかったが、グシャグシャになった完熟個体からのもの(h)は、胞子だらけだ。例によって胞子嚢(i)、側糸(j)などをみた後、倍率を上げて胞子(k)、側糸(l)等を観察した。この写真はすべて、昨日の雑記でも紹介したオリンパスの単眼顕微鏡で撮影したものばかりだ。ただし、対物レンズだけは購入時のアクロマートレンズではなく、少しだけ良いレンズ(Plan)に交換してある(×40、×100)。 |
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