2002年6月2日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
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 ワールドカップ開催期間中、特に今日から9日頃までは交通規制・検問などが厳しくなって、車やバイクでは見沼地区には近寄れなくなってしまった。日常の定点観察ポイントにしている界隈は目を上げれば埼玉スタジアムが見渡せるところばかりだ。かといって、朝食前にちょっと自転車で行って帰ってくるには遠すぎる。さらに、高速を使って遠出しようにも、さいたま市・川口市周辺を抜けるまでが大変だ。こんな時はもっと身近なところで少数のきのこをじっくり観察するのがよいのかもしれない。
 住まいのある団地でアラゲコベニチャワンタケや植物病原菌類を採取してきてミクロの世界を楽しんだ。アラゲコベニチャワンタケは縁に長い剛毛があるので、その周辺から切片(a)を切り出した。剛毛を拡大(b)するとまるで竹の断面ようだ。子実層(c)は子嚢と側糸で満ちている。胞子は19〜25×14〜18μmほどのサイズで、表面に背丈のひくり小さな凹凸がある。写真(d)では表面に焦点を合わせていないので明確にはわかりにくいが、表面に焦点を合わせると明瞭に見える。側糸(e)は撮影したが、胞子表面に焦点を合わせた姿は、観察しただけで撮影はしなかった。

日( )