2002年7月3日(水) |
(a) |
(b) |
(c) |
(d) |
(e) |
(f) |
(g) |
(h) |
(i) |
(j) |
(k) |
(l) |
|
長瀞でキヌガサタケ(a)が出始めたというので、早朝行ってみると昨日開いた残骸が7,8個みられた。周囲には若いタマゴ(b)がいくつもある。今にも頭を出しそうなタマゴ(c)が5,6個まとまっていたので、それらの一つに的を絞ってカメラをセットした。すっかりマントを広げるまで、1〜2分ごとにシャッターを切った。ここではマントを伸ばし始めた状態(d)からすっかり広げ終わった姿(i)までその一部を掲載した。すっかり成長しきったマントに近寄って(j)みると実に繊細で美しい姿をしている。 薄暗い竹林には他にもいろいろのきのこが出ており、オオホウライタケ、ハリガネオチバタケ、スジオチバタケ、ハナオチバタケが目立った。中でも美しい姿を見せてくれたのが、ニカワアナタケ Favolaschia nipponica Kobayashi(k, l)だった。 |
|
|
先に所沢の航空公園で採取した黄色い子嚢菌(7/2e, f)を検鏡した。胞子嚢(ma)には細長い胞子が8個入っている。メルツァー液で染色して側糸(mb)に焦点をあてた。よくみると胞子嚢の先端がわずかにアミロイド反応を示している。胞子(mc)はかなり大きいのだが、非常に細長く多数の油球がみえる。倍率をあげてサイズを計測したのが(md)で、スケールの目盛りは1μmだ。これらから判断すると色こそかなり黄色いが、この菌はニセキンカクアカビョウタケとしてよさそうだ。 |