2002年8月20日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
 オオカボチャタケは日光では比較的よく見られるきのこなのだが、困ったことにほとんど同じような姿をしたアカゾメタケもかなりの頻度で発生している。この両者は、ちょっと見ただけでは区別するのが難しいように思える。
 8/14に日光で出会った個体(a)は、直感的にはオオカボチャタケと思えたのだが、かつてアカゾメタケを オオカボチャタケと間違えたことが何度かあったので、念のためにその場で10%KOHを傘表面(b)と切断面(c)にかけて変色の様子を見た。アカゾメタケなら紫褐色から赤紫色に変わるとされるのだが、このきのこでは赤〜暗赤褐色に変色した。また、切断面に触れると黄褐色の汁と黄粉が手に付いてくる。さらに子実体の一部を持ち帰って検鏡したところ、菌糸に橙色の粒子がゴミのように無数に付着していた。これらの特徴から8/15の雑記で取りあげたきのこはオオカボチャタケに間違いあるまい。

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