2002年9月20日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
  昨日、海辺の定点観測に千葉県の九十九里浜などに行ってきた。早朝am3:40に出発して、午後3:00からの仕事に間に合うようにあわただしく回ってきた。ここしばらくの寝不足がかなりこたえたが、問題の腹菌類は今回も出ていなかった。
 砂浜には思いがけないきのこがしばしばでている。波打ち際から比較的近い砂丘状の斜面にヒトヨタケのようなきのこ(a, b)がいくつも出ていた。数個体を持ち帰ったのだが、すべて傘がドロドロに溶けてしまっており胞子(c)しか観察できなかった。
 同じく砂浜の竹からチャダイゴケの仲間(d, e)が出ていた。胞子(f)はかなり大きくハタケチャダイゴケのそれより若干小さめで厚い膜をもっている。茶碗のひとつを切断してみた(g)。それを実体鏡で見ると(h)、ペリジオールは二層の外被膜からできているようだ。ハタケチャダイゴケと比べると、ひとつの茶碗の中のペリジオールの数が少なめだ。ペリジオールをひとつ取り出して切片(i)をつくり、対物×40で見ると胞子があふれていた(j)。またペリジオールには短い緒がついていた。
 砂浜と防風林との境目あたりにはチチアワタケ(k, l)が多数発生していた。ほかにもハラタケ科、イグチ類、テングタケ類がかなりでていた。

日( )