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川口市でもようやくポツリポツリとツバキの花が開きだした(e, f)が、まだほとんどは堅いつぼみがようやくほころびだしたばかりだ。わずかに小さなつぼみが開きだした樹下(f)をよく見ると、ツバキキンカクチャワンタケ(a)が出ていた。掘りだしてみると長い柄の先に菌核がついているのがよくわかる(b)。また別の場所では前年の花弁をベースにした核から子実体がでていた(c)。持ち上げてみる(d)と花弁のあちこちには、小さな子実体がいくつも出ていた。 すでに1月の中頃から新宿御苑などでもサザンカの樹下にキンカクキンをみているので、川口市でもサザンカ(i)の樹下をさがしてみた。予想通りキンカクキンがでていた(g, h)。ツバキに出るものとサザンカにでるものとは、光学顕微鏡レベルでは少なくとも全く同じものだ。子嚢盤の様子も、子嚢も胞子もメルツァー液での変色の程度も有意差はない。 今の時期のツバキキンカクチャワンタケはまだ「走り」だろう。まだ発生数は少なく、全体に小さめなものが多い。本格的に多数見られるのは首都圏では2月後半になってからだろう。 |
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