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昨日午前中に千葉県の九十九里浜までケシボウズタケを探しに行ってきた。かなり広い範囲を何ヵ所も歩いた結果、3〜4種類のケシボウズタケに出会うことができた(a〜f)。最初の場所で出会った個体(a)は、わずかに柄を見せていたが、掘り出してみると完全な成菌だった(b)。3〜4個体がみられたが、いずれも胞子・弾糸などの様子からTulostoma striatumのようである。 次の場所で出会った個体(c)は柄と頭部がいとも簡単に分離してしまうタイプで胞子は微疣に覆われている。孔口周辺もやや立ち上がり気味で円筒状になっていた。まだ検索表をたどっていないので、現時点ではどの種に落ちるか皆目わからない。 さらに全く別の場所で、地上に柄の部分をさらして10数個体が散生している姿に出会った。これは頭部の径が15mmほどあり背丈も25〜35mmほどあった(d)。この胞子は網目状の肋骨に覆われたような姿をしていて、Tulostoma striatumに近い種類を思わせる。 最後に寄った場所では上記のものとは別のタイプのケシボウズタケ(e)にであった。孔縁盤のタイプや柄の様子からこれもまた別のタイプのように思われる。 結局合計20個体ほどを持ち帰ってきた。(f)はその一部で、(d)のタイプのサンプルである。詳細に調べたのはまだ1種類のみであり、他のものは胞子を覗いたていどのことしかできなかった。 ケシボウズタケだけを目的に千葉県の海辺まで250kmほど車を走らせてきたが、そのケシボウズタケに何ヵ所かで出会えたとても幸せな一日だった。 |
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