2003年4月15日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 川口市ではキツネノワン(a〜c)、アミガサタケ(d〜f)が最盛期である。ようやく桑の葉もかなり大きくなってきて一部では開花も始まった。樹下にはキツネノワンが3〜8個くらいで一株をなして(a)多数発生している。掘り出して見ると桑の実のような形の黒い菌核がでてくる(b)。時には奇形のような姿のものもある(c)。これは10円硬貨ほどの大きさを持ち、非常に平べったく子嚢盤表面(子実層面)はビロード状をなしている。掘り出してみるとよく見慣れた菌核が現れた。なお、キツネノヤリタケはどうもこのあたりの桑樹下には発生しないようだ。
 すぐ近くの神社の斜面には多数のアミガサタケが大きな姿をみせて並んでいる(d)。背丈13〜18cmほどにまで育っているものがいくつも見られる(e)。目を足元の砂利の道に向けると、神社の社殿に続く砂利の道が筋状に盛り上がっている。近づいて見ると一列になって砂利を持ち上げるような形で多数のアミガサタケがでていた(f)。小さな割には力持ちである。
 さいたま市の公園などではきのこの姿が急に増えだした。特に目立つのがオキナタケ科とヒトヨタケ科のきのこであり、今朝も4〜5種類のきのこをウッドチップ帯にみた。2〜3月頃に撒かれたウッドチップがようやくこなれてきたことと、最近の雨のおかげだろう。こういったきのこの観察は早朝が勝負である。陽が昇ってしばらくすればすぐに萎れたり溶けてしまう。

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