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昨日雨の日光を歩いてきた。標高1400〜1500mあたりはまだ残雪も残り新芽はほとんど出ていない。しかしコメツガとモミの樹下にはシャグマアミガサタケ(a〜d)が多数出ていた。中にはオオシャグマタケと間違えそうな姿をしたもの(d)もあった。6月に仲間内でシャグマを肴に宴会をするので新鮮で大き目の個体を10数個収穫した(e)。 カラマツ樹下にはオオシャグマタケが顔を出し始めていた(f, g)。これらは外見だけでは同定できないケースがかなりある。(d)のシャグマアミガサタケと(f)のオオシャグマタケなどは、大きさも似ているし、若干色合いが違う程度の差異しか感じられない。 両者を簡単に見分けるのに最も確実な方法は成熟した個体の胞子をみることだろう。シャグマアミガサタケの胞子は平滑な楕円形で小さな油球を2つもっている。それに対してオオシャグマタケの胞子は中心に大きな油球をもち左右に小さな油球があり、胞子の両極には鈍い嘴状突起をもっている(h)。そして胞子表面には細かい網目模様がある(i)。 しかしこの両者の胞子も若い未熟個体で観察する限りは全く区別することはできない。あくまでも完熟個体から採取した胞子を見ない限りどちらなのかはわからない。 この日は、他にもクヌギタケ属数種、ビョウタケ属数種、ヒダキクラゲなどのキクラゲ類数種、タモギタケ、ヒラタケなどのハラタケ目のきのこにも何種類か出会った。 |
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