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昨日、公園のきのこ調査のため菌学教育研究会の布村氏といっしょに相模原市を訪れた。相模原市公園課の職員の方、麻布大学の研究室の方たちと一緒に、市内の公園のウッドチップから発生するきのこを観察・調査した。発生していたのは、チャワンタケ属、ヒトヨタケ属、オキナタケ属の軟質菌とコウヤクタケ科のカワタケ、タコウキン科のエゴノキタケだった。 チャワンタケの仲間の大部分はオオチャワンタケ(a, b)だった。メルツァーで染めた切片(c)、子嚢(d, e)、側糸(f)などの観察から写真のものはオオチャワンタケにほぼ間違いなさそうだ。 ヒトヨタケ属ではコキララタケ、ヒメヒガサヒトヨタケ、ワタヒトヨタケ(g, h)が主だったところだった。ここではワタヒトヨタケだけを取り上げた。切り出した切片から側シスチジア(i)、ヒダの縁(j)、胞子(k)、傘表皮の組織(l)などを観察した。オキナタケ属のきのこでは典型的なシワナシキオキナタケ、(シワのある)キオキナタケがみられた。5月31日以降雨が降っていないせいか、全体に干乾びた子実体が多かったが、発生量はとても多かった。 この日の調査では、毒きのことマジックマッシュルームが発生していないので一同ほっとした。観察・調査の機会を与えてくださった麻布大学の高田先生、研究室の学生さん、相模原市の職員の方々、ありがとうございました。 |
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