2003年7月28日(月)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 一昨日の雨でアラゲキクラゲが生き生きしている。倒木、立ち枯ればかりではなく、生垣からも多数のアラゲキクラゲがでている。注意してみると一見元気そうな樹木の上の方にはキクラゲがあちこちに見られる。落枝にはヒメキクラゲタマキクラゲが相変わらずでている。タマキクラゲというと春のきのこという印象が強いが、今年は各種のキクラゲが同時に見られる。
 今朝はアラゲキクラゲを覗いて楽しんだ。意外と短時間で白い胞子紋が得られた。水だけでマウントしてみるととても見にくい(a)。そこでフロキシンを追加した(b)。さらに照明方法を少し変えると立体的に見えてきた(c)。
 組織の薄切りは案外作りにくい。厚いゼラチン質の層が薄切りに抵抗する。いったん乾燥させてからコリコリになったものの方が切りやすい。今朝は生のプリプリのものから切り出した(d)。最初からフロキシンで染めて見やすくした。裏側の毛は低倍率でも明瞭に捉えられる(e)。子実層面を見たが、担子器の姿を明瞭な形でとらえるのは難しい。担子器をきちんと捉えようと思ったら、一度乾燥させてから切り出すと比較的楽にできる。
 菌懇会合宿に参加している間じゅうずっと雨だったので、結局カメラは全く使わなかった。イグチ類が比較的少なかったものの、かなり多数のきのこが観察された。ホンシメジ、アカモミタケ、シモフリシメジなども既に顔を出していた。

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