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茨城県東海村で原研の柵に沿って歩いてみると色々なイグチがでていた。砂地にこれほど多くの種類のきのこが見られることに驚いた。キクバナイグチ(a, b)が出ていたのは、シイ混じりの松林の遊歩道脇で、下地は完全な砂である。ここで出会った個体はやたらにピンク色が強かった。傘表皮(c)はみごとに割れている。黄色の管孔部は触れると直ちに青変した。 最近購入した簡易顕微鏡で胞子を覗いた。400倍で最初は普通に(d)、次に暗視野を作って撮影した(e)。生標本から管孔部などを切り出すのは容易ではない。かろうじて管孔部に水平に切り出して(f)、徐々に倍率を上げていった。縁シスチジア(g)、担子器(h)などを確認した。 この後、顕微鏡を変えて胞子を再度覗いてみた(i, j)。簡易顕微鏡400倍では縦に走る畝状の隆起までしかわからなかったが(d)、1000倍にしてよく見ると畝の表面には横に微細な条線があることがわかる(i)。しかし輪郭部に焦点を合わせると微細な横条はわからない(j)。 |
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