2003年10月28日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 ニクアツベニサラタケのように見えるキノコ(a, b)を、タッパウエアに容れて持ち帰っていた。採取時に顔を近づけると胞子が飛び出す様子が見えた。子実体が成熟していることは間違いない。多忙の中、数日冷蔵庫に放置しておいたが、今朝調べてみた。
 縦断面をみると中心部はかなりの厚みがある(c)。子実層面をみると側糸に囲まれるように子嚢が並んでいる(d)。メルツァーでは特に変化は無い(e)。
 胞子(f)をみると表面に縦線模様は見られない。ということはこのきのこはニクアツベニサラタケではない。しかし今朝は、これ以上の追究をしている時間はない。
 ハーバード大学の標本サイトをみるとニクアツベニサラタケ(Phillipsia domingensis)の胞子写真等が掲載されている。以下をクリックすると写真が表示される。
Systematic Studies in Discomycetes: Pezizales
 ここには、胞子や子嚢子実層などの光学顕微鏡写真、SEM(走査電子顕微鏡)による胞子の写真などもアップされているので、とても参考になる。

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