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遠州灘の砂浜でヒメツチグリ属(Geastrum)の小さなきのこに出会った(a〜c)。不安定に砂が動く日向の一画に多数が群れていた。周囲にはイネ科植物が疎らにしか生えておらず、中には地表には殆ど植物のない場所にも出ていた。胞子は球形で微細なイボがあり、径4〜5.5μm。弾糸は淡褐色で厚膜、径は3.5〜6μmほどある。砂の中には菌糸マットのようなものはほとんど無かった。まだ外皮が全く開いていない地中の幼菌も掘り出したが、すでに担子器は消失していた。 黒松林の道ばたでGeastrumをみることはこれまでもしばしばあったが、完全な砂浜でこの仲間に出会ったのは始めての経験だった。付近にはスナヤマチャワンタケ、ケシボウズタケ、スナジクズタケくらいしか見られなかった。 |
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