2004年2月8日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 さいたま市見沼区の公園に早朝行ってみたが、地上生のきのこはほとんど何もない。公園の製造所では連日多量のウッドチップが作られ、広範囲に厚く散布されている。キノコも子実体原基を作り始める間もなく次のウッドチップの下敷きになってしまっているのだろうか。

 2月3日茨城県ひたちなか市の浜辺で出会った多数のケシボウズの中にはナガエノホコリタケらしき菌(a, b)も含まれていた。これらはいずれもオニシバとハマアオスゲの繁茂する砂地にでていた。コウボウムギやハマニンニクなどは近くには無かった。
 外皮は菌糸状(hyphal)、孔口部はやや房毛状から鋸歯状、柄の表面にはわずかに赤褐色の鱗片が残るものもある。このあたりはT. fimbriatumの特徴と一致する。エタノールでマウントして胞子(c)、弾糸(d)をみた。次にコットンブルーで染めて見た(e, f)。胞子表面はやや粗面から疣状である。これはナガエノホコリタケあるいはアラナミケシボウズタケの可能性が強い。いずれにせよTulostoma fimbriatumかその変種(var.)だろう。

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