2004年4月13日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 今月の初め頃から都内、川口市、戸田市などでハルシメジを見ているが、これまでやや小さく成長が悪かったこともあり、横目でながめて素通りしてきた。昨日さいたま市の梅林を覗いてみると、傘径6〜8cmほどに育っていた。今朝は持ち帰った数個を覗いて楽しんだ(a, b)。
 胞子は五、六角形をしたエントロマ型である(c)。ひだ実質部(d)をやや拡大すると菌糸が平行に走っているのがよくわかる(e)。最初は水でマウントして400倍で子実層を見た(f)。1000倍にしても担子器の基部はとても見づらく、クランプ(basal clamp)の有無の確認は目が疲れる。
 まずフロキシンで染めてみた(g)。400倍でも基部にクランプのあることがよくわかる。1000倍にするまでもない。次にコットンブルーで染めた(h)。本来期待されているような用途に使っているわけではないので、かえって不明瞭になる。最後にコンゴーレッドで染めてみた(i)。フロキシンと同じく明瞭に見える。1000倍にしてみるとさらにはっきりする(j)。
 なお、正確に観察するには、微動ネジを上下させて、担子器の基部に焦点を合わせたり、膨大部に焦点を移動させてみることが必須である。basal clampの確認にはフロキシンやコンゴーレッドが有効だ。撮影データは担子器上部の膨大部に焦点を合わせた状態だ。

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