2004年5月21日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 所用で東松山市の先まで行ってきた。帰路、武蔵嵐山町でケヤキ樹下にハルシメジをみた(a〜c)。例年より時期はやや遅いようだが、ちょうど今が最盛期のようである。バラ科樹下に出るハルシメジと比較すると、小さくて華奢である。昨年は5月25日に埼玉県武蔵嵐山町で採取したケヤキ樹下のハルシメジとバラ科樹下のハルシメジを比較している(雑記2003.5.29)
 新鮮だったせいか短時間でたっぷり胞子紋(d)がとれた。その一部を水でマウントして胞子を見た(e)。そのまま20分ほど放置するとほとんど水が蒸発してごくわずかになった。あらためて覗いてみると何となく立体感がでている(f)。いわゆるドライマウントの胞子とはまた違う。
 ヒダを切り出し(g)、中間の倍率で実質部の組織(i)、油浸100倍で担子器(j)などを覗いた後、フロキシンで染めた(h)。その後カバーグラスの上から軽く押しつぶすと、担子器があちこちに単独で飛び出してきた(k, l)。こうすると担子器基部のクランプの有無が案外わかりやすい。写真では基部に焦点を合わせていないので分かりにくいが、クランプがある。厚すぎる切片を押し潰しても担子器を他の組織と分けるのは難しい。水でなく3〜5%KOHだとさらに楽にほぐすことができる。
 担子器基部のクランプ(basal clamp)の有無はふだんほとんどフロキシンで染めてから軽く押しつぶして担子器をバラして確認している。しかし、そういった姿を撮影することはない。撮影しても基部のクランプに焦点を合わせると担子器本体部分の姿が不明瞭になる。かといって担子器本体に焦点を合わせると基部の様子が曖昧になる。

日( )