2004年6月19日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先日採取したキツネタケ属のきのこの胞子をつかって、焦点位置を変えると見え方がどのように変化するのかを示してみた。カバーグラスに採取した胞子紋を水でマウントしたのち、そこにメルツァー液を加えて、対物レンズを1.5〜2μmほど下げては撮影してみた。胞子の上側表面突起の部分に焦点を合わせたもの(a)から胞子の裏面下側の突起の先端に焦点を合わせたもの(f)まで、輪郭部(c, d)付近のそれとはずいぶんと違って見える。
 写真(a)、(f)だけしか見なければ、胞子は微疣に覆われていると読みとれるし、(c)、(d)だけしか見なければ、針に覆われているように読みとれる。いずれも胞子表面の真の姿とは言い難い。焦点深度の関係からごくわずかの部分にしかピントが合わないので、顕微鏡写真だけからでは全体像が掴みにくい。スケッチの大切さを改めて感じる次第である。

 自宅サーバーはADSL回線のYahoo!BBをつかっているが、障害発生から既に60時間ほどになる。直ちに復旧するという返事からすでに24時間以上が経過している。一方、MirrorSiteは順調に稼働している。そろそろ京都に出発する時刻になってきた。

日( )