2004年7月23日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 7月14日に秩父美の山で採取したコテングタケモドキは冷蔵庫の中ですっかり乾燥状態となっていた。他にもいくつかの標本が放置状態だが、今朝はこのサンプルからヒダ実質部と、胞子つきの担子器を捉えることを試みた。胞子その他の部分は撮影しなかった。
 まず、乾燥したヒダを一枚切り出し、3%KOHに浸してしばらく待った。なかなか気泡が抜けてくれない(a)。そのままフロキシンで染めて倍率を上げてみた(b)。気泡のためにやや見にくいが、ひだ実質が散開型になっていることがはっきり分かる。次にしっかり腰を据えて、気泡の入らないプレパラート作成を試みた(c, d)。この小ヒダでは明瞭な散開型の実質が見えにくい。
 胞子などは無視して、ヒダ子実層だけを追いかけた。担子器はあちこちに見られるが、胞子を帯びた状態のものを撮影するのは意外と面倒だ。胞子と担子器の両方同時には焦点が合わないので、せっかく撮影できたと思った映像は中途半端なものばかりだった(e, f)。
 今日から菌懇会の合宿(来週月曜日7/26まで)。しかし、今日は終日仕事である。明日の午後から参加する予定だ。遠方から参加のメンバーに久々に会えるのが楽しみだ。佐野書店から7月の文献案内がでた。

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