2004年10月16日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(a')
(a')
(b')
(b')
(c')
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(d')
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(e')
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(f')
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硫酸 KOH アンモニア αナフトール メルツァー
 今朝は、昨日見沼地区で採取したクズヒトヨタケの胞子紋から、いくつかの試薬でマウントしたときの胞子の見え方を楽しんだ。クズヒトヨタケの胞子は類五角形から類ハート形をしていることで知られる。きのこの姿は小さいが胞子サイズは他のヒトヨタケ属のサイズに遜色ない。
 ふだんはヒトヨタケ属の仲間というと水でしかマウントしないが、今朝は日常しばしば使う試薬を使ってみた。(a, a')水、(b, b')硫酸、(c, c')5%KOH、(d, d')アンモニア、(e, e')αナフトール、(f, f')メルツァー試薬である。色素(系)でのマウントはしていない。
 上段に400倍で見たときのものを、下段には1000倍(油浸100倍対物)で見たときのものを掲げてみた。予測通り、硫酸でマウントしたものには胞子壁が破壊されたり、発芽孔から内容物が飛び出したものが多かった。5%KOHでは胞子表面の様子が分かりやすい。アンモニアでは水のときより見えが悪くなっている。αナフトールを使ったものは胞子の姿がとても鮮明だ。メルツァーでは水の場合と有意差を感じない。

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