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クリタケとかシイタケ、ヒラタケなどは、採取しても顕微鏡で覗くことはほとんどない。一昨日採取したクリタケは、数本を観察用に残し、久しぶりに胞子紋を取り検鏡してみた。 最近は濾紙に胞子紋を取ることはせず、たいていはスライドグラスとカバーグラスに採取している。手順としてはこれらを適当にならべて、その上に柄を切った状態で傘を伏せる。その上からコップなどをかぶせて1時間から10時間ほど放置する(a)。 スライドグラスに採取したものはラベルを付けて保存する。そして、カバーグラスに採取した2枚(b)だが、一枚は水で、もう一枚はメルツァー液とかKOHで観察するのに使う。水でマウントした方はさらに必要に応じて、フロキシンとかコットンブルーなどで染色する方に回している。 今朝も水(c)、KOH(d)で胞子を見た。その後ヒダを切り出して、水(e)、フロキシン(f)でみた。クリタケの場合は、水だけで十分にいろいろな部分を観察することができる(g, h)。KOHでマウントして縁シスチジアを確認したり(i)、クリソシスチジア(黄金シスチジア)の確認した(j)。担子器(特に基部のクランプの有無)などの確認にはフロキシンを使うとわかりやすい(k, l)。 |
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