2005年1月13日(木)
 
コリメート法とデジカメ (1)
 
 銀鉛写真時代には天体や鳥の撮影は難しかった。これがデジカメの登場ですっかり変わった。望遠鏡やフィールドスコープの接眼部にデジカメを押し当て、液晶画面でピント合わせをする。これだけで、誰にでも簡単に撮影できるようになった。いわゆるコリメート法である。超望遠レンズも一眼レフもいらない、難しい理屈もいらない。
 光学顕微鏡の世界でも同じことが起こった。従来顕微鏡写真というと高価な専用装置、三眼鏡筒、一眼レフボディが必須だった。これは高価であり、ちょっと撮影したいと思っても誰にでも手を出せる代物ではなかった。それがコリメート法で楽に撮影できるようになった。
 確かに、デジカメによるコリメート法では、ピンぼけになりやすい、ブレやすい、美しさがいまいち、などのマイナス面もある。しかし、初期コストがかからず、消耗品もほとんどなく、難しい理屈もほとんどいらない。デメリットよりもメリットの方が大きい。
 コリメート法では普通の双眼(or 単眼)顕微鏡とデジカメさえあればよいわけだが、残念ながらどんな組み合わせでもよいわけではない。液晶画面付きデジカメなら何でも写せるが、きれいな映像を得るには、カメラ側にも、それなりの条件が必要となる。
 接眼レンズ部径と近いサイズのレンズ径をもち、ケラレが少なく、無限遠にピント固定でき、レンズ繰り出し部が内蔵され、液晶画面が大きく、若干のマニュアル操作が可能などなど。さてそれでは現行のどの機種が最適なのか。

 日光は大雪だそうである。ここ数日の雪と気温で路面はアイスバーンとなり、宿はキャンセルが続出しているという。これから日帰りで千葉〜茨城の浜を歩くつもりだったが、それを聞いて急遽日光に泊まることにした。夜の雪道を楽しめる。明日の雑記はお休みである。

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