2005年2月3日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先日浜松市で採取したドングリタケ属(Disciseda sp.)を覗いた。採取したものには、何種類か混じっているようだが、今朝覗いた個体には弾糸に明瞭な隔壁があるので、ドングリタケ(D. subterranea)ではない。
 今朝はドングリタケの観察が目的ではなく、デジカメとアダプタの違いを実感することだった。比較したのは、COOLPIX950(a)とCAMEDIA5060(d)の2機種である。カメラのコンセプト、画質、画像処理の味付け、接眼レンズを含めたアダプタが異なるので、どちらがどうと言うことは単純には言えないのだが...。
 ちなみに、両機ともズームは光学3倍だが、有効画素数は950が211万、5060が510万であり、焦点合わせに使うモニターは、両機とも13万画素で、950が2インチ、5060が1.8インチである。なるべく撮影条件を近くして油浸100倍のときの画面を撮影した。
 950による画像が(b, c)、5060のそれが(e, f)。モニターで焦点合わせをするので、画面が大きい950の方が扱いやすい。ただ、COOLPIXシリーズは、990と995が1.8インチ、4500では1.5インチとさらに小さくなってしまった。
 最大ズーム位置(Tele側)で比較すると、950の映像は大きく(b)、5060のそれは小さい(e)。概して、CAMEDIAの方が像はきれいで鮮明だ。もっとも、1999年3月発売の950を2003年10月発売の5060と比較すること自体がかなり酷ではある。ただ、縮小してネットに載せられるサイズにすると両者にほとんど差異は感じられない。
 なお接眼側レンズは両者ともに10倍のほぼ等質のレンズを使用した。CAMEDIAではまだ対物ミクロトームを撮影していないので、スケールを入れることができなかった(e)。COOLPIX用に比べるとアダプタがやや高価だが、OLYMPUSのCAMEDIAシリーズはCOOLPIX9xxシリーズよりも鮮明な顕微鏡写真が撮れるかもしれない。

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