2005年3月9日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 茨城県友部町の北山公園で、残雪の残る斜面でスギの切り株にクヌギタケ属のきのこが群生していた(a, b)。この時期針葉樹から出るものといえば、センボンクヌギタケの可能性が高い。ヒダは直生から垂生(c)、胞子紋は白色で(d)、胞子はアミロイド(e, f)。
 何気なく切り出したヒダを見ると、先端付近の側に丸い透明な組織がみえる(g)。変だなと思って拡大してみた。スギかヒノキの花粉が付着しているようである(h)。あらためて別の場所から再びヒダを切り出した(i)。ヒダ実質は並行型で、クランプを持つ。子実層部分を見たが担子器基部の様子はよくわからない(j)。
 あらためて切り出した切片を、5%KOHでマウントしフロキシンを加え、カバーグラスを軽く押すと、たちまち組織がバラバラになった(k)。担子器の基部にはクランプを持つものと持たないものが混在している。センボンクヌギタケでよさそうである。

日( )