2005年3月30日(水)
 
表計算ソフトの利用 (a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
 キノコの観察記録では、胞子、シスチジア、担子器などのサイズの記録が欠かせない。記録には表計算ソフトを使うのが常識とされる。Excelに限らずたいていの表計算ソフトが関数を備えている。ちょっとした初歩的な関数の利用で手間がかなり省ける。さらに描きたい範囲を指定するだけで、簡単にグラフを描くこともできる。

 原則として胞子は、胞子紋から50個以上をサンプリングしている。例示のためにサンプルを20個にしてExcelで表示してみた。標本は、今年の1月に採取したキシメジ科の小さなキノコの胞子である(a)。
 入力欄をまちがえたり空白のままだと、「入力ミス」と表示させるとよい(b)。これは初歩的な知識だけで十分可能だ。E5欄には「=IF(B5<C5,"入力ミス","")」と、D8欄には「=IF(C8>0,ROUND(B8/C8,1),"入力ミス")」と書いてある。そして「入力ミス」という文字があれば赤色にするよう条件付書式で指定した。

 表の数値を変えると、直ちに最小値、最大値、平均に反映されるばかりではなく、グラフにも直ちに反映される。妙な位置にプロットが表示されれば、入力ミスの可能性が高い。シスチジア、担子器などの計測にも使っている(c)。
 データはテキストファイルで保存している。Excelファイル(a)のサイズは35,792KBであるが、これをCSV形式で保存すると429KB。Excelファイルの1.2%である。ただし、複数シートや関数、グラフは保存されず、すべては数値として保存される。

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