2005年7月4日(月) |
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さいたま市の見沼地区では、芝や草地に相変わらずキコガサタケがよく出ている。今朝はこれを楽しんだ。カバーグラスに採った胞子紋をそのままスライドグラスに載せてみた(a)。カバーグラスの脇から水を注ぐ(b)。水をKOHに置き換えると胞子の色が赤橙色に変わった(c)。この仲間の縁シスチジアは面白い姿をしている(f)。担子器と同じような大きさだ(d)。担子器も丸っころい姿をしている(e)。
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(a) |
(b) |
(c) |
(d) |
(e) |
(f) |
(g) |
(h) |
(i) |
(j) |
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先日川越で採取したチチタケのミクロの姿を一部掲げてみた。チチタケ属の胞子はすべてアミロイド(a, b)。おもしろ半分にフロキシンでも染めてみた(c)。切り出したヒダを見ると、子実層面には無数に厚膜の側シスチジアがある(d)。ヒダ実質部には球形細胞はみられない。側シスチジアはまるで槍の穂先のようだ(e)。一本取り出してみた(f)。このサイズにはとても入らないほど大きなシスチジアもある。
ヒダの先端部には側シスチジアよりやや小さめで、先端が尖っていない縁シスチジアがある(g)。フロキシンで染めてみた(h)。縁シスチジアも厚膜である(i)。傘表皮を見ると、ここにも厚膜で細めの傘シスチジアが球形細胞の間から出ている(j)。
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