2005年11月12日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日に引き続いて、山形県遊佐町で採取したニセマツカサシメジ(a〜c)を検鏡した。胞子はマツカサキノコモドキのそれとよく似ている(e)。アミロイド(f)であるが、胞子の外側の膜だけがわずかに青く染まるだけなので、わかりにくい。縁シスチジアは薄膜で棍棒状をしている(g, h)。傘上表皮は平行菌糸被(i)で、細長い菌糸が絡み合った状態で所々に立ち上がり、傘シスチジアの様な体裁をなしている(j)。柄上部の表皮にも同じく、柄シスチジアとも言える菌糸の束が多数見える(k)。これが、粉状に見える実体なのだろうか。多くの担子器では基部にクランプを持つ(l)。子実体のどの部分をとっても、クランプを持っている。
 今回は採取しなかったが、すぐ近くにニセマツカサシメジとマツカサキノコモドキが発生していた。掘ってみるとそれぞれが隣接した松毬からでていた。時に同一の松毬から両者が混生していたり、マツカサタケが一緒にでていることもある。

 「北陸のきのこ図鑑」の「正誤表」(2005年10月20日現在)配布が開始された。きのこの会経由で本書を購入した人には、会あてに正誤表が員数分届いているはずである。そうでない方は著者に正誤表の送付を依頼すれば、直接送付されるだろう。

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