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今朝はきのこではなく海浜で採取したツクシンボウの胞子を覗いて楽しんだ。福井県越前海岸と新潟県寺泊海岸から食用に持ち帰ったものだ。きのこの胞子とはひと味違ったおもしろみがある。ルーペでみると緑の胞子は白いもやもやしたものに包まれている(a)。 顕微鏡の低倍率で見ると、その白いもやもやが弾糸であることがわかる(b, c)。これは水ではなくグリセリンで封入した。対物5倍から20倍あたりが最も楽しめる。 胞子には4本の弾糸がついているが、これが乾湿に応じて面白い動きをする。スライドグラスに胞子を載せ、軽く息を吹きかけながら低倍率で観察するととても面白い(d, e)。弾糸にはじき飛ばされた胞子には、もはや弾糸の痕跡はない(f)。 胞子を3%KOHで封入すると、たちまち赤変する(g)。胞子についている弾糸は、胞子の周りに巻き付いたり、胞子から離れてコイル状になって残る(h〜j)。 |
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