2006年3月30日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先週の土曜日に持ち帰ったニガクリタケは、今朝までタッパウエアに容れたまま、冷蔵庫に放り込んでおいた。冷蔵庫から採りだしてみると、ヒダの多くは虫に食われていた。採取時は非常に小さかった虫はかなり大きくなって数も増えている。
 モエギタケ科のキノコは一般にヒダの切り出しが難しい。ニガクリタケも例外ではない。採取から時間が経つとさらに難しい。虫に食われていない部分をさんざん探して切り出し、水で封入した(a)。かなり分厚いが、それでもヒダ実質部の様子や子実層はよく分かる(b)。
 水を3%KOHに置き換えると、組織がかなり潰れたが(c)、縁シスチジア(d)やクリソシスチジア(e)などはかえって見やすくなった。うっかりプレパラートをそのまま放置して食事をしてしまった。カバーグラスの重みで組織がすっかり変形していた(f)。しかし、担子器やクリソシスチジアは更に見やすくなっていた。しかし、タッパウエアに容れっぱなしは失敗だった。

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