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さいたま市のウメ林(a)でハルシメジの様子を見てきた(b〜d)。4〜5月になると、これまで長いこと川口市や戸田市のウメ林でハルシメジを毎年のように見ることができた。しかし、この数年間にウメ林は次々にマンションや駐車場に変身していった。 今年は、4月初めの頃から青梅やら秩父でハルシメジを見ているが、撮影したり採取したのは今朝が初めてだ。川口市と戸田市に昨年までわずかに残っていたウメ林が、すっかり更地になっていた。やむなくさいたま市の余命いくばくもなさそうなウメ林で採取した。 数日前にきのこ採りが入ったらしく、踏み跡が入り乱れ、崩れたものや小さなものしか残っていなかった。柄の基部にグアヤク脂をかけると青変した(e)。したがって、いわゆるハルシメジ(=シメジモドキ Entoloma clypeatum)ではない。ハルシメジとは単一の種名ではなく多くの類似種・近縁種を含む総称である。とりあえずこれは、ウメ樹下のEntolomaである。 今朝は胞子で遊んだ。最初にドライ(もどき?)で表面と輪郭部に合焦して撮影(f, g)、次に水で(h)、更にグアヤク脂(i)、濃硫酸(j)で封入して比較してみた。グアヤク脂は柄の肉部の青変性を見るために使ったので、面白半分に使ってみた。浸透圧の関係だろうか、胞子内部の水分が吸い取られて、皺だらけになっている。他の試薬による封入結果はここでは取りあげない。 |
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