2006年5月8日(月)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 ゴールデンウイークの3日に日光のモミ林で、ゼラチン質で黄橙色のきのこを採取した。一見したところまるで、ズキンタケを思わせるような姿である(a, b)。今朝はこれを覗いてみた。
 子実層をみると、子嚢菌ではなかった。どうやらアカキクラゲ科のキノコらしい(c, d)。胞子はソーセージ型で、隔壁で仕切られた4つの細胞からなる(f)。それぞれの細胞からは分生子ができ始めているものもある(e)。担子器は成熟すると音叉の様な形になり(g)、基部にはクランプが見られる(h)。クランプはゼラチン質部分の菌糸にも見られる(i)。
 何とも興味深い組織が見られる。菌糸の先が枝分かれして、その先にウチワあるいは電球のような形の組織が付いている(j)。フロキシンで組織内部を染めてみた(k)。次にコンゴーレッドで組織の外側を染めてみた(l)。これは何なのだろうか、Dacrymycesにはない特徴だ。

日( )
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