2006年5月17日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 先日三芳町から持ち帰ったヒメカバイロタケ(a)がまだ残っていた。捨てる前にいちおう一通りチェックしておくことにした。採取した日にヒダに3%KOHをかけてみた。赤変はしないが、やがて黒褐色になった(b)。胞子紋は白色で(c)、胞子はアミロイド(d)。
 紙袋に入れたまま何日間も放置しておいたので、丸まって小さくなっている。どうあがいても綺麗なヒダ切片は作れない(e)。ヒダ実質は並列型(f)。縁シスチジアは紡錘形やら円柱形をしている(g)。担子器の基部にはたいていクランプが見られる(h, i)。
 傘表皮は平行に菌糸が走っているが、表面には色素粒が沈着している(j)。硬い柄の表皮は所々で先端が丸い菌糸端が立ち上がっている(k, l)。傘表皮、傘肉からヒダ、柄にいたるまで、どこをとってもクランプが見られる。これで心残りなく捨てられる。

日( )
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