2006年5月23日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 新鮮で比較的柔らかで綺麗なカミウロコタケが出ていた。コウヤクタケ科やタコウキン科はめったに持ち帰らないのだが、あまりにもきれいだったので珍しく持ち帰ってきた。
 子実層を切り出して水で封入した。低倍率でも独特のシスチジアが並んでいる姿をみることができる(b)。倍率を上げるとこのシスチジアは子実下層から伸びていて(c)、先端にクリスタル状の結晶を多数付着させている(d)。このままの状態で子実層表面付近をみると、担子器らしきものが見えるがはっきりわからない(e)。バラしてみるとよく分かる(f)。
 次に3%KOHで封入した。たちまちシスチジア頭部のクリスタル状の結晶は溶けて見えなくなってしまった(g, h)。フロキシンを加えて軽く押し潰すと、子実層がバラバラになる(i)。菌糸には薄膜のものと厚壁をもったものがあるが、いずれも隔壁を持つ。したがって原菌糸だけからなる一菌糸型である(j)。担子器の基部にもクランプはない(k, l)。胞子は成熟したものが少なかった。カミウロコタケについては、雑記2003.9.30でも取りあげている。

日( )
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