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日光で採取したヒダキクラゲ(a, b)は一部をテーブル上に放置し、それ以外は冷蔵庫に放り込んでおいた。放置した方(a)の下面は放出された胞子紋で真っ白になっていたが、自然乾燥状態にはほど遠く、まだフニャフニャの状態である。 最初に胞子紋の胞子を見ると、ソーセージ型をしている(c)。この仲間は乾燥品を切り出すのが最も楽に切れるのだが、今朝は冷蔵庫に保管した柔らかいものから切り出した(d)。子実層を拡大しても担子器の姿はわかりにくい(e)。フロキシンで染色するとやや明瞭になる(f)。 しかし、担子器の姿を明瞭に捉えるためには、子実層をバラした方がわかりやすい。3つの隔壁によって仕切られた担子器が多数みえる(g〜j)。図鑑に描かれた担子器の姿は知っていても、顕微鏡下で担子器を見たことのある人は意外と少ないのではあるまいか。 ゼラチン質部分の菌糸にはいたるところにクランプがみられる(k)。まるで硬質菌のように見える背面には無数の毛が生えている(l)。 「顕微鏡下の素顔」を模様替えした。多少気分が変わったような気がする。 |
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