|
|||||||||||
一昨日川崎市で行われた菌懇会例会で、苔類の間からテングノメシガイの仲間が多数でていた(a, b)。表面には多数の剛毛がみられる。切断面を実体顕微鏡でみた(c)。子実層には子嚢と剛毛をはっきり捉えることができる(d)。メルツァー液を加えると子嚢先端がアミロイド反応を示した(e, g, h)。胞子の隔壁は、3つや5つもあるが、大部分が7つである(f)。 川崎市の例会の場では、検鏡結果からナナフシテングノメシガイ Trichoglossum walteri と採集票に書いた。しかし、顕微鏡の汚れなどのためか、側糸の構造を明瞭に確認できなかった。そこで、最終的には、Trichoglossum sp.と修正した。 今朝あらためて、側糸を確認してみた。先端がカーブし、やや縮れたようになっているところもある(i, j)。剛毛は80〜120μmもある。やはりこれは、ナナフシテングノメシガイとしてよさそうだ。この仲間は、顕微鏡観察なしでは同定はできない(雑記2006.6.12)。 |
|||||||||||
HOME |