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乾燥したキアミアシイグチからプレパラートをつくって覗いてみた。採取したのは8月6日、山梨県白州町である(a)。管孔の一部をつまんでスライドグラスに置き、3%KOHを加えて、試料を取り除くと胞子だけが残る(b)。 傘を手に持って管孔部を縦切りすると子実層托実質(c)、孔口表面を切り出すと子実層の縁(d)、さらに横断面を切り出すと管孔横断面が見られる(e)。縁シスチジア(d, h)、側シスチジア(f, i)を混同することなく確認できる。 担子器やシスチジアのサイズなどの確認は、生標本と同じく管孔の一部をつまんで、フロキシンで染めてKOHで封入すればよい。傘上表皮の確認も生標本よりもずっと楽である(j)。キアミアシイグチを覗いたのはほぼ1年ぶりである(雑記2005.7.28)。 今朝のプレパラート作成では、ピスを使う必要はなかった。生標本だとこうは行かない。イグチの顕微鏡観察に関しては、圧倒的に乾燥標本を使うほうが楽である。 |
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