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ヒゴノセイタカイグチの胞子はとても興味深い表面模様を見せてくれる。胞子表面に合焦すると、一見して疣が多数あるようにみえる(a)。やや焦点を下げると、見え方がまるで異なってくる(b)。この段階で、どうやら疣ではなさそうなことがわかる。輪郭部に合掌すると、小さな孔の開いた厚い胞子壁がみえてくる(c)。数年前に解像度の悪い学習用顕微鏡で覗いた若い胞子の姿とは大違いである(雑記2002.9.14)。このときは、表面模様ははっきりしなかった。 別の胞子を水で封入して軽く熱してみた。すると、発芽孔らしき部分からガスが出てきた。これも胞子表面(d)、表面直下(e)、輪郭部(f)に合焦した画像を並べてみた。3%KOHで封入して胞子輪郭部に合掌すると、胞子壁の最外層の部分に無数の孔が開いているのが分かる(g)。 管孔部実質(h)、縁シスチジア(i)、担子器(j, k)、管孔部横断面(l)なども眺めて楽しんだ。なお、背丈30cm以上で、遠くからも聳えているような大きな個体もあった。 |
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