2007年3月5日(月)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 昨日群馬県神流町(旧中里村)から埼玉県神泉村、皆野町を歩いた。シャグマアミガサタケ、ウロコケシボウズタケには出会えなかったが、ベニチャワンタケと思われるものに出会った(a)。すでに2月初めにも出会っているが、そのときは、まだ子実層がほとんどできていなかった。昨日採取したものは、子実層もできていたので、久しぶりに顕微鏡でキノコを覗いてみた。
 子実体の縦断面をみると、托髄層がとても厚い(b)。実体鏡でみると色鮮やかだ。久しぶりに子嚢菌の子実層をみた(c, f)。メルツァー液を加えると、側糸に含まれる色素顆粒が赤色から青緑色に変色する(h, d, g)。托外皮の部分には白色の毛のような組織が層をなしている(e)。
 久しぶりのキノコだったので、これまでと趣向を変えて、子嚢基部あたりの膜の厚さを観察してみた。普通に切り出した切片で焦点位置を変えれば、膜の厚さは概ね分かるが、今朝は、違った方法でやってみた。子実層に平行に薄く、青色線のあたりを切り出してみた(i)。子嚢と側糸の横断面を撮影してみた。何度も使ったカミソリ刃だったこともあり、組織をやや引きずっていて、膜厚などがやや幅広になっているようだ。

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