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大型連休の頃さいたま市見沼区にある自然公園で、ウッドチップ上にキノコを作る直前の菌糸塊をみつけた。菌糸を検鏡したところ Melanoleuca 属らしく、あと4〜5日もすればキノコを作り始めるだろうと思った。そこで、昨日午後その場所に行ってみた。 またやられた、そう思った。新たなウッドチップの絨毯が数十センチの厚みで敷かれていた(a)。ウッドチップからはまだ湯気が上っていた。なんとも殺風景な風景に変わっていた。やむなく、場所を変えて、別のウッドチップ層に出ているきのこを確認してみた。 ウスベニイタチタケ(or 類似菌)、ヒトヨタケ属、オキナタケ属、フミズキタケ属(b)、シロフクロタケ(c)、ツマミタケ(d)などが多数でていた。乾燥が続いているせいか、干からびた群も多数みられる。やりきれない気分で、ツマミタケの卵を切断してみた。 ひしめき合って束生するコザラミノシメジ?をみつけた(e, f)。この仲間のきのこは、たいてい単生していて、このように束生する姿は見たことがなかった。念のために、胞子を検鏡すると、確かにMelanoleuca属だった。ウッドチップの下敷きになってしまった菌糸塊も、あるいはコザラミノシメジ?であってツブエノシメジではなかったかもしれない。 今日はこれから秩父の東大演習林。秩父は距離では日光よりはるかに近いのに、時間的には日光よりずっと遠い。グチを言っていないでさっさと出かけよう。 |
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