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小さくて球形の胞子を持つきのこでは、胞子を観察する場合にはエタノールで封入している。水で封入すると、大きなかたまり状になってしまい、個々の胞子の観察はとても難しくなるからだ。その典型は、ケシボウズとかホコリタケ、ヒメツチグリなどの胞子観察だ。 ただ、エタノールはすぐに揮発してしまう。したがって、接眼レンズを覗きながら、のんびりと胞子サイズをメモしたりしていると、数個ほど記録しただけで、たちまち観察困難となってしまう。したがって、エタノール封入の胞子を観察するには何らかの工夫が必要だ。
正確に40〜60個の胞子サイズを計測するには、プリントアウトした画像を利用している。エタノールで封入したら、油浸100倍で輪郭部に焦点を合わせて直ちに撮影する。同一倍率で、対物ミクロメータも撮影する。これはプリントアウトしてから、セロハンに転写する。 |
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