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画像処理は意外と時間がかかる。ひとつ一つの画像ファイルに手を加えていると、きのこそのものを観察する時間がとれなくなってしまう。まず前回の続きとして、子実層托実質と子実層の写真をそのままアップした(f, g)。今朝画像処理をしたのは一枚だけだ(j)。 |
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コザラミノシメジだとすれば、便腹型のシスチジアが、縁にも側にも見られるはずだ。ところが、このMelanoleucaは、ヒダ切片を見たとき、縁シスチジアも側シスチジアもほとんど判別できなかった(f)。そこで、ヒダを一枚取り外して、そのままスライドグラスに載せて、水で封入しカバーグラスをかけて縁をみた(h)。倍率を上げると、結晶を帯びた縁シスチジアがある(i)。 MelanoleucaやInocybeなどにみられるシスチジア先端の結晶構造は、一般にKOHなどのアルカリで溶けてしまうことが多い。しかし、3%KOHで封入して数分間ならば、ほとんど溶けずに観察可能な場合が多い。しかし、そのまま10分間ほど放置すると、結晶はすべて消えていた(j)。 報文などに使う場合、画像処理を可逆的過程として残しておくと便利だ。そのためには、レイヤー機能が非常に重要であることがわかった。最終的に提出する画像は、それぞれ別個に作っておき、訂正や変更があっても、レイヤーの一部を置き換えるだけで可能となる。 |
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