2007年6月1日(金)
 
1号機
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
2号機
 
(a')
(a')
(b')
(b')
(c')
(c')
 先に簡易ミクロトームの試作品(1号機)を紹介したが(雑記2007.2.6)、かなり完成に近づいてきた。ここ何日か、先日手元に届いた2号機を試用してきたが、あらためて完成度の高さに目をみはった。市販の卓上ハンドミクロトーム(一例)などと比較すると、ずっと小形で軽い。もともと市販品に対する不満から生まれたものだから当然だろう。
 ちょっと見た目には、1号機も2号機もほとんど同じように見えるが、よくみると外見的にもいろいろと改良が施されている。刃物をあてる天板を固定する方式が変更されて、固定ネジが筒横に移動した。さらに、見えないところにもいろいろ工夫がされている。
 池田製簡易ミクロトーム(a, a'の下側)の欠点は完全に克服されている。池田製に比べると、一回り大きいこと、やや重いことが欠点といえるかもしれない。しかし、使ってみると、手に馴染む大きさである。何よりも、いろいろな太さのピスを使えるのがよい。池田製では、太さ8.5〜9.2mmの範囲のピスしか使えなかったが、2号機では、径4mmのピスでも安定して切り出せた。
 ちなみに、「こけ雑記」で「観察覚書」として5/28〜5/31に取りあげたプレパラート(葉、茎などの横断面)は、この2号機を用いて切り出したものだ。

 現在、頒布製品の仕様決定に向けて、最終段階のツメを行っているが、すでに10数台の予約を受けているという。手作業による精密加工を伴うので量産はせず、知人友人などからの受注分だけ製作し、頒布価格は3万円前後となるという。


日( )
HOME